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「情報はないけれど」 雨季がもうすぐ終わり、冬を迎えようとするタウンジーです。時たま激しい雨が降 るのは日本の梅雨の終わりとよく似ています。今年の日本も梅雨の終わりにはその雨 で大きな被害がありましたが、ミャンマーでも同じことが起こっています。 昨夜も激しい雨がふりました。台風の雨に似た雨ですが、日本のように環境整備さ れていても被害が出るのに、発展途上国といわれているこの国では、どんな被害が出 るのだろうと心配しながら夜をすごしました。 日本には、特に私が住む佐賀では(ミャンマーにいても気持ちは現在進行形なので す)佐賀県人の回覧板とまで言われている佐賀新聞が地域に密着してどんなことでも 知らせてくれます。ですから天災などがあれば何処の地域にどんな被害が出たのかす ぐわかります。それで大変な状況を知ることができます。しかしミャンマーではマス コミに災害の被害などという記事はほとんど目にすることはありません。それは、マ スコミが軍事政権にマイナスなイメージを与える記事には自主規制をしているという ことと、そもそも、マスコミのオーナーが軍事政権の関係者であるということに原因 があります。日本のマスコミはチェック機関として現政権に是々非々と、場合によっ ては警鐘を鳴らす立場を保ちながら、その働きをしているのとは雲泥の差です。 ですから、私の目には余りミャンマーの情報が入ってこないのです。その代わり、 耳にはよく入っています。つまり、クチコミという限定的な伝達方法が発展している のです。新聞には全然掲載されていなかったのですが、私のところに災害情報が持た されました。カチン州で大規模な水害がおき数十人が死ぬということが起こり、政府 が救援物資を送ったが、届いているか解らない。というクチコミでした。さて、ここ で真贋が問われます。なぜなら、先日も10月にドイツから新しく導入された紙幣の印 刷機械が稼動し、新しい紙幣が発行されるからチャット(ミャンマーの貨幣単位)が ドルに対して強くなるので、今のうちに手持ちのドルを両替したほうがいいという話 が流れてきました。でも、今はまだそんな影響はぜんぜん出ていないのです。新しい 印刷機で紙幣が発行されるのは本当ですが、ドルに対する値段はこの情報をバトンリ レーしている間に引っ付いてきた情報だったのです。 ところが、カチン州の件は予想外のところから裏づけなされました。ミャンマー赤 十字がカチン州支援を日本の緊急支援団体に要請し、ミャンマーが対象だということ でその緊急支援団体から地球市民の会に対応を打診してきたのです。緊急支援ですか ら、衣類や食料、薬品といったものの支援を迅速におこなわなければなりません。そ のためには現地と、支援する側が逸早く連帯体制をとることが必要になります。今回 は情報の第二段などがミャンマー赤十字からもなく、また、ミャンマー国内で問い合 わせてみたところ、窓口もはっきりしないということで時間だけが過ぎそのままに なっております。 さて、話は戻りますが、クチコミによる情報は、当たり前ですが人と人が実際に話 さないとつながりません。電話は用事のときしか使わないこの国ではもっぱら会わな いと情報がつながらないということになります。会って話をするとどうしても、感情 移入が起こります。カチン州の件でもそうでした。「それは大変だ」「政府は対応し ているのかな」「それはどうかな」「早く被害が収まるようにお祈りしましょう」な どというような会話が真剣になされます。政府の批判ができないこの国では政府や役 所がどうしたかということより、自助努力に重きを置いています。逆の立場になると 自分たちで助け合わなければなりません。ですから、わが身のようにお祈りをするの です。誰からか支援されることもあまり考えません。互助システムがまだ生き残って いるから、地域で対症的な対応はできてしまうのでしょう。 ミャンマーの人たちの中には、多くの人の大変な状況を我がことのように話す人が 多いのです。それは家でテレビやインターネットで見た情報ではなく、人と人がつな いだ情報なので、伝える際に気持ちが同調しながらお互いがその問題を考えあうから かもしれません。マスコミに問題があり、また発展もしていないこの国のあり方に、 伝達の方法として悪いだけではない何かがまだ残っているんだなぁと思いました。佐 賀新聞をみんなで一緒に読んで、サガテレビをみんなで一緒に見て、みんなで一緒に 話をしたら、佐賀ももっとよくなるのかな?(第9回 了) 今回は長くなって済みませんでした。いよいよ次回は第10回、まだやめよ、という声 が届きませんのでこのままいい気になってミャン通、続きます。さて、現在約200通 あまりを配信させていただいていますが、私はちょっと欲を出してしまいまして、こ の数を増やしたい(娯楽の少ないこの国で、まぁ励みにしたい、というか、ゲーム感 覚なのですが)と思い、皆様に紹介キャンペーンをお願いしたいのです。私のMLを管 理していただいている石崎さんから新しいテクを導入していただきました。ミャン通 の登録の仕方ですが 「majordomo@tpa.nk-i.net宛に、件名は「空白」、本文に「subscribe yangon」と 記入し、送信して頂ければ自動登録となります。削除の場合は本文に「unsubscribe yangon」と記入し送信されると配信停止となります」(←九州ハニー中村社長、ホー ムページにも乗せてください。) というわけです。転送おねがいしま〜す。2年後の帰国に向けて「目指せ、何人」に しましょう?というより、続けるつもりか?というお声が聞こえそうですが。 大野 拝 |
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