■■ ミャンマー通信:ミャン坊マー坊天気予報:第4号 ■■


「泣けるミャンマー語の先生」

ミャンマー語を一切知らずにこちらに来た私にとってミャンマー語の習得はとても重
要な課題であります。しかし、ミャンマー語の本で勉強しようとしてもなかなか予定
通りに進みません。ましてや、こちらで仕事をひと段落させるまでは忙しい日々です
ので、勉強よりも仕事を優先してしまい、ミャンマー語習得の道は険しい状況です。
また、村に行くとアシスタントの使う怪しげな日本語で「村の人、がんばるのこと、
言ってます。」などと通訳してもらうとそれで意思疎通してしまいますので、今のと
ころ仕事も何とかなってしまいます。いずれもっと仕事が複雑に絡み合い、うまくい
かなくなることが訪れるでしょうから、そのようなときには「村の人、おこったのこ
と、言ってます。」ではちょっと具合が悪いので、ここは一念発起、ミャンマー語の
家庭教師をお願いしようと考えました。いつも私たちの活動をご理解いただき、また
何かとご支援していただいているエイエイ先生に心当たりを尋ねてみますと、即座に
「私が教えます」との返事でした。

 エイエイ先生は元学校の先生の女性で、今はセィダナーというNGOのスタッフをさ
れています。彼女は日本語も堪能ですので、私の生活全般の相談にいつも乗っていた
だいている方で、タウンジーでは大恩人なのです。基本的に毎日朝6時半から7時半
までエイエイ先生が仕事に行かれる(私もですが)までの時間にミャンマー語を教え
てもらうことになりました。そして初日のことです。当然教えていただくのですから
月謝を払うのが日本人の常識です。「エイエイ先生、月謝はおいくらぐらいお支払い
すればいいのでしょうか?」と単刀直入に尋ねました。すると「それはいりません」
と先生は答えるのです。「先生、教えていただいているのですから幾許かをお支払い
するのは当たり前のことです、どうぞ払わせてください。」と私が言うと「大野さん
がお金を払うのならば、私は大野さんにもう教えません」とおっしゃるのです。 私
が言葉を失っていますとエイエイ先生は「大野さんはミャンマーのためにここに来て
くれています。大野さんがミャンマー語を学ぶのはミャンマーのためです。ですか
ら、私は大野さんからお金を貰うわけにはいかないのです。」と続けて話されまし
た。

 暫くすると、エイエイ先生の家の方が朝ごはんを持ってきてくれました。「そん
な、朝ごはんまで…」と言いかけた私にエイエイ先生は「これがミャンマーのやり方
なのです」とおっしゃり、私にそれ以上を言わせませんでした。(第4回 了)



今日の天気予報:朝ごはんに出されたカウスエ(ミャンマーそば)をすすりながら妙
にしょっぱかったのは、涙ぐむ鼻水の味だったか、大野は今日も感動の雨模様。ぐっ
すん。



9月1日から10日間の農民研修を実施中、明日から学生の訪問を受け入れ、12日
から農業専門家の視察受け入れ、17日から鹿児島大学の正規の授業である農業研修
の受け入れが23日までというスケジュールで、今度のミャン通はそれ以降となりま
す。次が来ないと言って忘れないでくださいね。



オフィスの住所と電話番号が変わりました。




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