■■ ミャンマー通信:ミャン坊マー坊天気予報:第3号 ■■


「中国パワー炸裂のミャンマー」

ここミャンマー、特に中国と国境を接しているシャン州では完全に中国経済圏にあり
ます。町中に溢れるのは安価な中国製品ばかりです。

私たちが運営している高校生のための寮があります。貧しい農家の子どもで、優秀で
ありながらも就学が困難で、将来農民リーダーになることを目指している高校生のた
めの寮です。この寮はもともと鹿児島のNGO「カラモジア」が運営していたもので
すが、カラモジアの事情で地球市民の会が運営を引き継ぎました。引継ぎの際になん
とこの寮が所有していたバイクを政府に取り上げられるという事件が起こりました。
このバイクは寮生が病気になった際に10キロほど離れた町の病院まで連れて行くのに
どうしても必要なものでした。これは何とかしなければならないと現場から地球市民
の会本部にバイク支援の提案を出しました。(早く佐賀で何とか道をつけてほしいと
願っています)

そこで、見積りが必要になります。バイクに詳しいミャンマー人にバイクはどれくら
い掛かるものか尋ねてみました。「中国製(中国オリジナル)とタイ製(ホンダ)が
あるよ。中国製は安いけどあんまりよくない、タイ製がいいよ。」というのです。
「タイ製ならいくら?」「2002年モデルの新車で160万チャットかな(約19万円)」
「それは高いなぁ、中古でいくらぐらい?」「97年モデルを80万チャットぐらいで見
たよ(約10万円)」

日本の原付の新車でもそんなに高くはありません。確かにこちらのバイクは125c
cだから、50ccの日本のものと比べられはしないですが、べらぼうな高さである
ことは変わりありません。「中国製ならいくら?」「新車で60万チャットだけど(約
7.5万円)やめといたほうがいいよ」「どうして?」「だって病気の学生を運ぶんだ
ろ?途中で故障したら学生がかわいそうじゃない」「そんなに故障するの?」「中国
人は故障するように作ってるんだよ」「え?どうして?」「中国人は安いものをミャ
ンマー人に買わして、故障したらまた新しいのをまた買わして、ミャンマーのお金を
全部中国に持って行くつもりなのさ。ミャンマー人もそれは判ってるんだけど、安い
のしか買えないから中国製を買うんだよ。」

なんだかんだといいながら、ミャンマー人の消費生活には中国パワーなくして成り立
たない側面もあるのでした。



今日の天気は、文句を言いながらも中国製品をこだわり無く使っているアッケラカン
なミャンマー人を見て「曇りに薄日が差すでしょう」また次回。



※上記の寮の学生を支援するために「早く元気になぁれ」プロジェクトを企画しまし
た。関心のおありの方はお問い合わせください。


大野  拝





Copyright (C) 2004 Terra People Association All Rights Reserved.