■■ ミャンマー通信:ミャン坊マー坊天気予報:第27回 番外編■■


日本はお盆休みの最終日でしょうか?それとも仕事の休み明けの初日でしょうか?今
回は前号と同じ切り口ですが、あまり内容のない話ですので番外編ですが、お付き合
いください。

「親馬鹿でしょうが・・・娘の話を(2)」

私の娘の話をします。本当に親馬鹿な話です。番外編ですからご勘弁を。ゴメンナサ
イ。

@ミャンマーは本当に虫が多いのです。日本だったら「即・虫スプレー」「即・除虫
剤散布」というところですが、そんな事をしても一向に埒があきません。できること
といえば虫が出てきても気にしないことです。ですので、私は家の中で「虫はトモダ
チ」といってゴキブリさえも見過ごすようになってしまいました。連れ合いは最初は
嫌がっていましたが、今では諦めて「トモダチって気にはならないけど、気にしなく
なってきた」と話しています。さて、夫婦の合言葉の「虫はトモダチ」をいつも聞い
ていたわが娘の腕にハエが止まったときのことです。「ねぇ、おかあさん、ハエがお
友達になりたいって可和世の手に止まっているよ」

Aアリの量も半端ではありません。先日など、2歳の息子が甘いお菓子を食べながら
流したよだれの跡になんと黒いシミが出来ているのです。よく見るとアリがそこにた
かっていたのです。連れ合いは叫び声を上げていました。「そんなものまでにアリが
寄って来るの!!」またある日のこと、私の家の台所の床は薄緑色したタイルで出来
ていまが、朝起きると台所の床の半分が少し黒ずんでいるのです。そしてその黒ずみ
はモゾモゾとうごめいているのです。そうです、アリの大群でした。それを見つけた
連れ合いは固まって息を呑んで佇んでいると、その傍らで我が娘が「すっごーい、今
日はアリさんの運動会だぁ、楽しそぉだなぁ」

B我々が住むタウンジーは標高1,400メートルの高地にあるため雨季の今はよく雨が
降ります。雨が降る前には空からすこしずつ霧が立ち込めてきて、あたり一面薄煙の
中にいるようです。我が家はすぐ山のそばにありますが、その山が霧で見えなくなっ
てしまいます。その様子を見た娘が「とうちゃん、たいへんだよ、お山がどっか行っ
ちゃたよ、どこいったのかなぁ?ちゃんと帰ってくるかなぁ?」

Cそんなある日の事です。お山はどっかへ行っちゃったのではなく、空からるやって
くる白いものが隠してしまった事を知った娘は「とうちゃん、なんでお空が白くなっ
てきたから判る?」と訊いてきました。「どうして?」「今、お空がご飯を炊いてい
るんだよ」と答えました。暫くして雨も止み霧が晴れました。「ねぇ、可和世(かな
よ:娘の名)、白いのがなくなったのでもうご飯は炊いていないのかな?」という私
に「違うよ、とうちゃん、もうご飯が出来て、いま食べてるんだよ」

「・・・もう、親馬鹿話はせんでヨカ」という声が聞こえてきました。私は、私の娘

感性がすごいと言いたいのではありません。子どもにある瑞瑞しい感性が素晴らしい
ということを言いたいのでもありません。大人の私たちがその感性を失ってしまった
のでそれを思い出さなければならないと言いたいのでもありません。私が言いたいの
は、子どもにはどの子でもそれぞれこのような感性を持ち、いろんな表現をしている
のですが、世の父親の多くは、子どものその瞬間を知らずに過ごしてしまっているの
ではないかという事なのです。「ミャンマーの僻地に住んでいるけど、家族一緒だと
こんな楽しい瞬間を娘と過ごせるんだ、どうだ、このヤロウ」と言いたいのです。で
も本当にそう言いたい相手は日本にいたときに家族と過ごす時間をあまり持てなかっ
た自分に対してなのかもしれません。(了)

忙しさのあまり、文章に出来ずにそのままになって古くなったネタがでてきていま
す。今更、4月の話もと思いつつ、何とかご紹介できればと思っています。が、週末
から佐賀県国際交流協会の皆様のツアーが来緬、その後すぐに地球市民の会のスタ
ディツアーが来緬と、暫くまた、ミャン通もお休みです。月末の佐賀新聞の連載でお
会いしましょう。

大野  拝





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