■■ ミャンマー通信:ミャン坊マー坊天気予報:第22回 番外編その1 ■■


番外が2回続きます。この文章は地球市民の会北九州の会報に出したものですが、北
九州の河野さんに了解を頂き、ミャン通でも流させていただきます。


「北九州の10万円」

 北九州地球市民の会の河野会長が一昨年3月ミャンマー連邦南シャン州のナウン
ヤーサイ村を訪れた際、この村の小学校を見ました。十数年前に村人が建てた竹製の
学校はところどころ朽ち果て、窓のない校舎内部はいつも薄暗く、教育環境は非常に
悪い状況でした。村人はこの学校の建てかえをするために毎年少しずつのお金を出し
合いました。しかしこの貧しい村では多くのお金を出すことが出来ず、今年は柱を、
来年は屋根を少し、などというように少しずつしか建てかえられませんでした。その
状況を見た河野会長はこの学校建設の協力をしよう、と心に決め帰国されました。そ
して、北九州のメンバーと話し合い、毎年少しずつお金を出し合い、村人とともに力
を合わせ何年かかけて完成させようと決定してもらいました。

昨年度10万円のお金をお預かりし、学校建設の一部が終わりました。その結果、学校
の前面の壁と、側面の壁は竹製からブロック製と生まれ変わりました。ブロックの半
分は村人自身が基金で買ったものです。

この工事の様子を見に私が村に立ち寄った際、村人の女性が嬉しそうに話してくれた
ことです。「私の娘が私に言うのです。『お母さん、学校がきれいになったから、お
母さんもまた学校に行きたいでしょ?』って。いつも私が学校に行っていた頃のみす
ぼらしい学校の話をしていたからでしょう。私は娘に『お母さんも行きたいよ』と答
えたら、『じゃ、一緒に行こう』ですって」ニコニコしながら話す彼女を見ていると
こちらのほうも嬉しくってきてしまいます。この話を次いで、また違う村人が今度5
年生になってこの学校を卒業する子どもが「私はきれいな学校で勉強できなくてとて
も悲しい」と話したことを教えてくれました両方の話から、村人、親、子ども、みん
なから喜ばれ、期待されているということが実証される話です。

この村は今まで自分たちでなけなしのお金を集めて村を良くする努力をしてきまし
た。外から支援を受けるのが初めてのことです。そのような彼らにクリスマスプレゼ
ントのようにお金が全額降ってきたのではなく、北九州の人たちとともに力を出し
合って少しずつ学校を作っていこうという方法は大きな意味がありました。それは、
彼らに支援を受けたという感覚よりも、遠く離れた国の人とともに協力し合ってでき
たという心の通う関係が出来たという事です。北九州地球市民の会の会員が自分たち
のお金を出し合った10万円は学校建設には僅かなお金ですが、それでも、その効果
は村の人たちにとっては本当に意味のある10万円になったと思います。なぜなら、
村人は学校が出来たら北九州の会員全員に村に来てもらって食事をご馳走したいん
だ、是非来てもらって欲しいと私に熱く語る姿にそれを見る事が出来るからです。

現在校舎の前と横はブロックに変わりましたが、学校の裏側はまだ竹の壁のままで
す。屋根の下には天井もなく、まだ学校建設完了まで時間がかかりそうな状況が続い
ていました。(つづく)

さて、号外その2では、北九州の皆様がこの学校のためにもっと何かが出来るかを挑
戦し、その結果学校建設が引き続きできるようになったときの村人のお話です。

大野  拝




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