■■ ミャンマー通信:ミャン坊マー坊天気予報:第14回 ■■


「クリスマスイブなのに〜その二〜」

 こちらもクリスマスは過ぎましたが、仏教国のミャンマーで特に地方都市のタウン
ジーではクリスマスという英文字すら見ることが出来ませんでした。(もしかしたら
ミャンマー語で書いていたのかもしれませんが)なじみのドーナツ屋のオーナーが
「クリスマスケーキで忙しいよ」などと言いながら、客である私たちと1時間もいっ
しょにお茶を飲んでいたので、その忙しさもいつもよりちょっと、という感じです。

さて、クリスマスシーズンはさすがに繁華街のほんの一部の商店でクリスマスツリー
もどきを飾っていて、商魂を垣間見せていますが、町にはクリスマスソングもなく、
24日にはまったく今日が何の日かわからないという感じです。そのようなタウンジー
で我が家だけはクリスマスモードが高まっていました。なぜなら娘には「ミャンマー
にもサンタさんが来てくれるのか」が12月半ばからの彼女の最大関心事項であり、私
たちにそのことを連日問いかけるので、否が応でもクリスマスを忘れさせませんでし
た。「お家の住所をサンタさんに教えないと来られないよ。ミャンマーではお話がわ
からないもの」彼女は日本のサンタさんが来るのでミャンマー語は解からないと思っ
ています。「サンタさんは可和(かな)世(よ)の欲しいプレゼントを持ってきてくれる
かなぁ」などと、彼女の心配の種は尽きません。

さて、その娘ですが、現在、地元のミャンマーの保育園に通っています。はじめは
「お友達がいるから保育園に行きたい」といっていました。しかし、さすがの彼女も
初日に帰ってきてから「行きたくない」と言い出したのです。「楽しくない」という
のです。保育園に行ったらお友達と言葉が通じません。保育園の先生もミャンマー語
と片言の英語です。彼女は何をやっているのかさっぱりわからないのですから、行く
のがいやになるのも無理はありません。大人の私でもちょっと根性入れなければその
ような環境になじめません。ましてや5歳になりたての子供です。

私の連れ合いが話します「可和世、まだ一日しか行っていないよ。もしかしたらほか
にも楽しいことがあって、まだ、可和世が気付いていないだけかもしれないよ。もっ
たいないから、もう少し行ってみようよ。」娘が日本にいた保育園では彼女のお友達
の真美穂ちゃんが佐賀県三日月町に引越し、保育園を変わります。そのことを知って
いる娘は連れ合いの話を聞いてしばらくして、「まみほちゃんも、お空の保育園に行
くから、きっと言葉がわからないけど頑張っているから、可和世も頑張って保育園に
行く」と答えました。彼女は真美穂ちゃんが自分と同じように日本ではなく、佐賀で
もなく、空のお月様の三日月に引越しすると思っているのです。日本で通っていた小
部保育園がどのような保育を娘にしてくれたのかよく分かる有難い瞬間でした。今で
は毎日楽しく通っています。

ところで、娘にはサンタさんがやって来たようです。枕元におかれたギターのおも
ちゃと、手袋と、大好物のカウッスェー(ミャンマーのラーメン)を見つけ、大喜び
で布団の上を飛び跳ねながら、「サンタさんが来んしゃった!!」と叫んでおりまし
た。(了)



今年もいろいろお世話になり有難うございました。大晦日の今日も普通に仕事です。
正月の明日は土曜日なので休もうかと思っていますが、政府の大臣がタウンジーに来
るということで、どうなることやらです。

地震では地球市民の会が支援するスリランカで大きな被害が出ました。佐賀在住のス
リランカ留学生とともに支援活動が日本で行われます。どうか、こちらのほうにも、
お心配りいただければありがたいです。

2005年が皆様にとって幸多き年でありますことを。



大野  拝





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